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受信者動作特性(ROC)分析
著者: 辻一郎1
所属機関: 1東北大学医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.582 - P.583
文献購入ページに移動■ROC分析とは
近年の技術進歩は検査法の開発ペースを加速度的なものにし,医療の現場にいる者は多種多様な検査法の中から選択を迫られている.そこで,検査技術の有用性を評価すること,すなわち,「検査を検査する」ことの重要性が増している.
その方法の一つに受信者動作特性(receiver-operating characteristic;ROC)分析がある.ROC分析は1950年代に通信工学の分野で開発されたものである.それは,受信機器(receiver)の電圧や整調器のレベルをさまざまに変えてみて(operating),出力(信号音の明瞭さ,雑音の混入程度)への影響特性(characteristic)を調べる方法であった.その後,1970年代には放射線診断学で,また近年では臨床検査でも応用されるに至った.
近年の技術進歩は検査法の開発ペースを加速度的なものにし,医療の現場にいる者は多種多様な検査法の中から選択を迫られている.そこで,検査技術の有用性を評価すること,すなわち,「検査を検査する」ことの重要性が増している.
その方法の一つに受信者動作特性(receiver-operating characteristic;ROC)分析がある.ROC分析は1950年代に通信工学の分野で開発されたものである.それは,受信機器(receiver)の電圧や整調器のレベルをさまざまに変えてみて(operating),出力(信号音の明瞭さ,雑音の混入程度)への影響特性(characteristic)を調べる方法であった.その後,1970年代には放射線診断学で,また近年では臨床検査でも応用されるに至った.
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