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小円形細胞肉腫
著者: 野島孝之1 福島ゆかり1 清水幹雄1
所属機関: 1北海道大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.583 - P.584
文献購入ページに移動小円形細胞腫瘍とは,顕微鏡で観察したとき小円形細胞が主体をなす腫瘍で,鑑別診断学的に便宜上まとめられた腫瘍群をいう.発生する臓器や組織は多岐にわたり,癌腫(上皮性腫瘍)でも小円形細胞から成る腫瘍もあるが,大部分は発生年齢,部位,臨床所見や組織学的に典型的な癌腫の部分を混在することから,診断は比較的容易である.一方,骨や軟部組織に発生する小円形細胞腫瘍は,組織発生母地が多彩であり,本来,発生頻度が低く,病理医が実際に症例に接する機会が少ないため,病理診断に難渋することが多い.本稿では,骨や軟部に発生する小円形細胞肉腫を紹介する.
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