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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻7号

1991年06月発行

文献概要

増刊号 臨床血液検査 I.形態学的検査 2.その他の検査

2)血液幹細胞の培養法とサイトカイン

著者: 中畑龍俊1

所属機関: 1信州大学医学部小児科

ページ範囲:P.95 - P.103

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はじめに
 血液中には形態と機能を異にする種々の血球が存在するが,それらはいずれも固有の寿命で崩壊している.しかし,正常な個体では各血球数はほぼ一定に保たれており,出血,感染などに際しては,それに反応して速やかに赤血球,好中球が増加する.このように血球の産生には,極めて巧妙な造血調節機構が存在していると考えられる.
 すべての血球は共通の母細胞である全能性(pluripotent)造血幹細胞(stem cell)に由来することが証明されている.造血幹細胞から各血球系の終末細胞への増殖・分化の調節機構は,近年,多大の関心を集めている分野であり,これに関与する種々の造血因子(サイトカイン)の存在が明らかにされてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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