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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻7号

1991年06月発行

文献概要

増刊号 臨床血液検査 II.止血機能検査 2.検査の実際と症例の解釈 1)血小板機能検査 A.検査法

(1)出血時間

著者: 松野一彦1

所属機関: 1北海道大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.146 - P.149

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■出血時間測定の意義
 血小板は,損傷を受けた血管の内皮下(膠原線維など)に粘着して活性化され,放出・凝集反応を介して血小板血栓を形成し,一次止血を完了する.出血時間の測定は,血管を穿刺してから,上記の諸反応を経て止血するまでの全経過をトータルに把握できる検査と考えられている.従来は,血小板減少を簡単にスクリーニングできる検査法として用いられてきたが,血小板数の計測が容易にできるようになった現在では,血小板機能異常のスクリーニング検査,あるいは抗血小板薬治療のモニターのための検査としての意義が大きくなってくるものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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