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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻7号

1991年06月発行

文献概要

増刊号 臨床血液検査 II.止血機能検査 2.検査の実際と症例の解釈 2)凝固検査 A.検査法

(6)von Willebrand因子

著者: 藤村吉博1 西尾健治1 西田幸世1 福井弘1 宇佐美好子2 千谷晃一2

所属機関: 1奈良県立医科大学付属病院輸血部 2藤田学園保健衛生大学医学部総合医科学研究所医高分子学部門

ページ範囲:P.215 - P.220

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はじめに
 von Willebrand因子(vWF)は,出血時に露出した損傷血管内皮細胞下組織に血小板が粘着,そして凝集する一次止血において,血小板と内皮細胞下組織を接着させる《接着分子(一種の糊)》として働く巨大分子糖蛋白質である.血管内皮細胞および骨髄巨核球内で産生され,血漿中では分子量270kDaの単一サブユニットが,種々の程度に重合して分子量0.5×106〜20×106の不連続に分布するマルチマーとして存在している.また凝固第VIII因子(F.VIII)と複合体を形成するキャリアー蛋白として,またF.VIIIの安定化因子としても働く1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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