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増刊号 臨床血液検査 II.止血機能検査 2.検査の実際と症例の解釈 3)線溶検査 A.検査法
(3)フィブリン/フィブリノゲン分解産物,Dダイマー
著者: 緇莊和子1
所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.288 - P.291
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線溶の亢進によって血中に生じたプラスミンは,フィブリノゲンやフィブリンを分解するが,これらの分解物をフィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)と総称する.
フィブリノゲン1分子は,プラスミンによる作用を受けると,図1241)左に示すように,X,Y分画という中間産物を経て,終末産物である2分子のD分画(Dモノマー;Dmonomer)と,1分子のE分画へと分解される.一方,凝固過程によってクロスリンクを受けた安定化フィブリンが分解されると,DdimerとE分画が非共有結合的に会合したDD/E構造を保持する形で,DD/E複合体(DD/E complex)や,YD/DY,YY/DXDなどのさまざまなD dimer関連物質(以下,Dダイマー)が出現する(図124-右).
線溶の亢進によって血中に生じたプラスミンは,フィブリノゲンやフィブリンを分解するが,これらの分解物をフィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)と総称する.
フィブリノゲン1分子は,プラスミンによる作用を受けると,図1241)左に示すように,X,Y分画という中間産物を経て,終末産物である2分子のD分画(Dモノマー;Dmonomer)と,1分子のE分画へと分解される.一方,凝固過程によってクロスリンクを受けた安定化フィブリンが分解されると,DdimerとE分画が非共有結合的に会合したDD/E構造を保持する形で,DD/E複合体(DD/E complex)や,YD/DY,YY/DXDなどのさまざまなD dimer関連物質(以下,Dダイマー)が出現する(図124-右).
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