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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻7号

1991年06月発行

文献概要

資料

血小板膜糖蛋白

著者: 渡辺清明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.321 - P.324

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■血小板膜糖蛋白の種類と機能1)
 血小板は種々の刺激物と反応し,粘着,凝集などの,止血に重要な機能を発現する.血小板膜上には各種の糖蛋白(glycoprotein;GP)が存在し,おのおの受容体として作用している.表2にその大略を示した.膜糖蛋白は10種類以上あるが,多くは表に示すように一分子では存在せず,ヘテロダイマーを形成している.つまり,GPIb-IX,GPIIb-IIIa,GPIIa-Ia,GPIIa-Icなどのような形をとって,二つのGPが複合体として存在している.
 糖蛋白は血小板の機能発現に非常に重要であるが,代表的なものはGPIb-IX,GPIIb-IIIaおよびGPIa-IIaであるので,これらを中心に記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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