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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻7号

1991年06月発行

文献概要

わだい

カルフォバインディン

著者: 真木正博1

所属機関: 1秋田大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.349 - P.350

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 カルフォバインディン(calphobindin;以下CPBと略)はcalcium phospholipid binding proteinの略語で,その名の示すとおり,カルシウム-リン脂質結合蛋白である.
 CPB-Iは胎盤性抗凝固物質として,世界に先がけて,われわれが分離・固定したものである.アミノ酸配列解析の結果,リポコルチンと約50%の相同性があることがわかった.その後,同一物質あるいは同族物質について,異なった目的や名称で多岐にわたる研究が世界各国で展開されていることが明らかになってきた.混乱を避け,相互の理解の目的で,「アネクシン(annexin)」という名称で統一し,構造決定ずみのものについて,番号づけによって分類することが合意された.現在,少なくとも8種のアネクシンが知られている(表3).以下,その概略を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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