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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻8号

1991年07月発行

文献概要

病気のはなし

糸球体腎炎

著者: 湯村和子1 二瓶宏1 堀田茂2 川島真由子2

所属機関: 1東京女子医科大学第4内科 2東京女子医科大学腎臓病総合医療センター病理検査室

ページ範囲:P.596 - P.602

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サマリー
 糸球体腎炎は,病気の進行状態から急性・急速進行性・慢性に臨床的に分類される腎糸球体を中心とした炎症であり,特に腎臓内科領域においては尿蛋白・血尿の出現が特徴的である.従来,成因として種々の免疫複合体の関与する病態に基づくと考えられているが,詳細は不明な点が多い.
 現在,腎生検により,特に臨床経過が長期に及ぶ慢性(糸球体)腎炎の病理組織学的分類が集大成されつつあり,個々の腎炎の成因についても研究されてきている.腎炎で,尿蛋白,血尿がなぜ出現するかに関しては,未解決ではあるが,慢性腎炎の組織型による臨床検査上の特徴が少しずつわかってきており,尿蛋白・血尿の出現や治療についても論じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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