文献詳細
文献概要
技術講座 生理
消化器領域における超音波検査の進めかた—[2]肝の区域分類法
著者: 岩下淨明1 松江寛人2
所属機関: 1国立がんセンター病院臨床検査部 2国立がんセンター病院放射線診断部
ページ範囲:P.611 - P.616
文献購入ページに移動肝の超音波診断は,CT,MRI,血管造影と同様に存在診断のみでは不十分であり,どの亜区域に腫瘍が存在し,それが門脈などの脈管とどのように関係しているかを,正確に診断することが極めて重要である.このような超音波診断は手術などの治療法の決定に重要な情報をもたらす.肝の全区域を検査するためには門脈分枝に沿った走査が適当であり,そのための検査法である肝の区域の解剖に基づいた6つの走査法について,その基本的技術を概説した.
掲載誌情報