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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻8号

1991年07月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

PORETEC法(フィルター)による液状検体の集細胞塗抹標本作製法

著者: 平田守男1 古田則行1

所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部

ページ範囲:P.621 - P.626

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はじめに
 液状検体から塗抹標本を作製する際に最も留意することは,ひとつは,固定染色過程における細胞の剥離遊出であり,もうひとつは,微量検体,細胞成分が少ない検体に対する集細胞法の応用である.一般的に集細胞効果が最も高いのはフィルター濾過法であるが,従来からの方法は,手技の煩雑さ,フィルターの穴(pore)が検鏡の際に非常に妨げになること,などから実際に用いられることが少ないのが現状である.今回開発されたPORETECはそれらの欠点を解消したもので,操作は簡単,集細胞力はさらに高く,0.5mlぐらいの微量検体にも適応ができ,ギムザ染色,PAS染色など特殊染色も可能である.
 以下にその手法を述べるが,まず順序として一般的手法(図1)を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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