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項目●病理組織における中間径線維
著者: 杉原志朗1
所属機関: 1群馬県立がんセンター病理部
ページ範囲:P.627 - P.629
文献購入ページに移動[1]中間径線維の概略
細胞を構成する線維性の蛋白にはその直径により3種類が認められ,ミクロフィラメント,中間径線維,微細管が知られている.これらの蛋白は細胞の骨格を形成する役割があるので,細胞骨格(cytoskeleton)と呼ばれている.そのなかでもミクロフィラメントと微細管の中間の太さで,直径が10nmのものを中間径線維(intermediate filamert;IF)と呼んでいる.
5種類のIFが知られている.これらは細胞組織特異性を示し,悪性腫瘍の組織由来を知るうえで有用な腫瘍のマーカーとなり,免疫組織化学的検索によりしばしば用いられている.病理学的応用という面では,IFが最も注目を集めている細胞構成蛋白である.
細胞を構成する線維性の蛋白にはその直径により3種類が認められ,ミクロフィラメント,中間径線維,微細管が知られている.これらの蛋白は細胞の骨格を形成する役割があるので,細胞骨格(cytoskeleton)と呼ばれている.そのなかでもミクロフィラメントと微細管の中間の太さで,直径が10nmのものを中間径線維(intermediate filamert;IF)と呼んでいる.
5種類のIFが知られている.これらは細胞組織特異性を示し,悪性腫瘍の組織由来を知るうえで有用な腫瘍のマーカーとなり,免疫組織化学的検索によりしばしば用いられている.病理学的応用という面では,IFが最も注目を集めている細胞構成蛋白である.
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