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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻8号

1991年07月発行

文献概要

検査ファイル

項目●病理組織における中間径線維

著者: 杉原志朗1

所属機関: 1群馬県立がんセンター病理部

ページ範囲:P.627 - P.629

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[1]中間径線維の概略
 細胞を構成する線維性の蛋白にはその直径により3種類が認められ,ミクロフィラメント,中間径線維,微細管が知られている.これらの蛋白は細胞の骨格を形成する役割があるので,細胞骨格(cytoskeleton)と呼ばれている.そのなかでもミクロフィラメントと微細管の中間の太さで,直径が10nmのものを中間径線維(intermediate filamert;IF)と呼んでいる.
 5種類のIFが知られている.これらは細胞組織特異性を示し,悪性腫瘍の組織由来を知るうえで有用な腫瘍のマーカーとなり,免疫組織化学的検索によりしばしば用いられている.病理学的応用という面では,IFが最も注目を集めている細胞構成蛋白である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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