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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻8号

1991年07月発行

文献概要

講座 英語論文を読む・7

クリティカルケア検査室の構成と業務に対する戦略

著者: 弘田明成1

所属機関: 1駒沢病院内科

ページ範囲:P.642 - P.643

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 クリティカルケア検査(本論文では即時検査と同一用語として扱うが)の主目的は,医学的危機に対応するための緊急検査データを提供することである.多くの200床以下の病院とほとんどすべての200床以上の病院では,中央(一般)検査室に付随してクリティカルケア検査室を備えている.ほとんどの研修病院では,緊急検査による検査件数は一般検査のそれよりも速いペースで増えている.このことにより臨床上すばやい分析結果報告時間(TAT)の必要性を満たすため,そして検体輸送に伴う諸問題を回避するために(独立した)付随検査室に対する需要が生じた.
 この総論ではクリティカルケア検査業務の増加の理由,そのことによって生じる検査業務上の混乱や,効率的なクリティカルケア検査サービスの確保や検分のしかたなどについて考察している.中央検査室とまったく同様に,クリティカルケア検査の質の良さには検査項目の選定,検体の輸送,結果の配布とともにデータ解析に対する配慮なども含まれる.以上の諸因子に対する適切な注意がクリティカルケア検査室の責務である.これらの分野のいずれに失敗してもクリティカルケア検査の患者治療に対する貢献度を低めてしまうものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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