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技術講座 一般
尿蛋白定量検査の精度管理
著者: 水谷博1 松崎頼子2 藤森勲2
所属機関: 1豊岡村健康管理センター 2県西部浜松医療センター検査部
ページ範囲:P.753 - P.758
文献購入ページに移動精度管理の基本は,誤差因の解析とその除去にある.その過程を介して測定法が改良されていく.尿蛋白定量検査の精度管理もまったく同様である.ここでは,静岡県精度管理調査結果の解析と比濁法誤差因の解明を中心に,精度管理の技術を解説した.
尿蛋白定量検査がかかえる精度の問題は,尿蛋白組成の多様性によって生じている.色素法採用率の漸増は,比濁法に比して誤差因が少ないことに起因する.その結果として施設間格差は縮小していった.しかしながら,測定法と較正用物質の統一化が行われても,所期の目標を達成することはできない.基本的な測定技術の安定化をないがしろにしてはならない.
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