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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻9号

1991年08月発行

文献概要

検査ファイル

機器●簡易血液凝固検査用機器

著者: 米満博1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.774 - P.776

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はじめに
 Losnerらが自動血液凝固測定装置を用いプロトロンビン時間(PT)を測定(1950)1)して以来,血液凝固線溶を測定する機器が数多く開発され使用されている.その大半は種々の測定原理によりフィブリンの析出をとらえるものであるが,その終末点の判定が異なる.
 これらの機器は,操作法により,全自動と半自動機器に大別される.自動化の当初は,高度の熟練を要する用手法を自動化することにより,測定者個人あるいは測定者間の測定値のバラツキをなくす目的に大きな比重がかかっていた.しかし,最近は多項目測定が同時に可能な,検体処理能力の大きい,高精度の,しかも測定操作のより簡易な大型の全自動測定装置が次々と開発されるようになった.一方,検体数の少ない施設や緊急性ということを考えると,大型機器はむしろ不便であり,小型で簡単に操作ができ,緊急用や抗凝固療法のモニター用にも対応でき,しかも精度の高い簡易測定機器が望まれる.本稿では,このような条件を満足するような機器を選び,簡易血液凝固検査用機器とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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