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突発性発疹とHHV-6
著者: 山西弘一1
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所麻疹研究部
ページ範囲:P.792 - P.792
文献購入ページに移動 突発性発疹という病気は,古くからよく知られている疾患で,1910年には小児科の教科書に独立した疾患として記載されている.病気は生後6〜12か月の乳児を中心に見いだされ,症状は数日の発熱の後,解熱と時を合わせて全身に発疹がみられる.発疹は1〜2日で消失し,通常は後遺症は認められない.病状は通常軽症であるが,時には熱性痙攣が見受けられることがある.
この疾患の原因は,1950年代に行われたヒトへの接種実験よりウイルス説が有力であったが,原因ウイルスの分離同定には至らなかった.そこで1988年に筆者らは,この疾患の原因ウイルスはヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)であることを報告した.
この疾患の原因は,1950年代に行われたヒトへの接種実験よりウイルス説が有力であったが,原因ウイルスの分離同定には至らなかった.そこで1988年に筆者らは,この疾患の原因ウイルスはヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)であることを報告した.
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