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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻10号

1974年10月発行

文献概要

クローズアップ

吉岡 環—広島市医師会臨床検査センター細菌検査室主任

著者: 綿岡静枝1

所属機関: 1広島市医師会臨床検査センター細菌室

ページ範囲:P.8 - P.9

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基礎的知識がたいせつな世界
 "細菌検査がいちばん古くから行われている分野で,その奥行も深い"と専門講義の初めの時間に言われたことが頭から離れず,就職の時には迷わず細菌を選んだ.それも小さな病院でかけ持ちでする程度ではおもしろくないので,専門として確立している検査センターを選んだという.お兄さんも検査技師で,仕事の内容は入学前からよく知っていただけに,学生時代,ちょっとしたことばも聞きのがさない細心さを持っていたのであろう.
 検査センターは検体の届く午後3時すぎからが忙しく,化学関係のように"血清分離をして翌日検査"というわけにはいかない.その日の5,6時ごろまでが勝負である.1日100件近い検体を6人で処理する.部屋の仲間はほとんど学校の後輩……卒業して3年,今や細菌検査室の中心である.試薬の発注から伝票の管理まで,雑用も皆吉岡さんの肩にかかっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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