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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻10号

1974年10月発行

文献概要

ひとこと

医師会立臨床検査センターと検査技師

著者: 斎藤藤二郎1

所属機関: 1荏原医師会

ページ範囲:P.10 - P.11

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医師会立臨床検査センター誕生の歴史
 戦後の診断技術のめざましい進歩は,多種多様な臨床検査の開発によるところが多く,かつアメリカ医学の導入により,臨床検査の効率化から大病院は中央検査室制度を次々と採用するに至った.1950年に武見現日医会長が日医副会長当時,"官公立病院の中央検査室に比敵する第一線実地開業医家の共同検査室なる構想"を発表した.これは医学の進歩に対応する第一線実地開業医家の"医療の近代化"を企図したものであった.この武見構想を実現した第1号が1953年に生まれた栃木県下都賀郡の医師会立病院であった.東京都内の第1号は1961年に誕生した調布医師会の臨床検査センターで,当時医師界はもちろん,各方面の注目を集めた.これに刺激されてわが荏原医師会は新会館を建設し,同時に臨床検査センターを設立した.1962年12月のことで,都内の第2号で,全国では23番めのものであった.その後医師会立臨床検査センターは続々と設立されて,現在では全国に115施設の多きを数える.当時私はわが荏原医師会臨床検査センターの設立準備から建設,その後の運営と3期6年の長きにわたり担当副会長として在任し,当時の大橋会長を補佐した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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