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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻10号

1974年10月発行

文献概要

基礎から応用へ

実験用動物—その生物学・2

著者: 佐藤やす子1

所属機関: 1横浜市大第2解剖

ページ範囲:P.24 - P.27

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1.ネズミの繁栄とその特性
 実験用動物とは何を指すかについて,先月号でその概略にふれた.
 実験動物として使われているネズミ類の代表はいわゆるマゥスとラットであるが,これらは生物学的には,学名にしたがってそれぞれMus musculus(Musはネズミ,musculusはコネズミの意味を表すラテン語),およびRattusnorvegicusと呼んでいる.実験用に使われるマウスもラットも,生物学的にはおのおのひとつの"種"(species)から使用目的に合うように育成された多くの系統(strain)を含んでいて,系統ごとの呼び名がついている.モルモットもMusやRattusと同じネズミ科(Muridae)に属するが,ネズミ科を含む齧歯目(Rodentia)にはこのほかにハムスターがあり,また野生種の中からもシマリス,ハタネズミ,ヒメネズミ,アカネズミ,ヤマネなどが研究用動物として使われている.兎目(Lagomorpha)は,以前は齧歯目に亜目(suborder)として含まれていて分類学的に近縁であり,代表的なウサギも重要な実験動物で,発熱試験,血清学的研究,妊娠診断用に使われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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