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第6回日本臨床検査自動化研究会を迎えて
著者: 茂手木皓喜1
所属機関: 1日本臨床検査自動化研究会
ページ範囲:P.56 - P.56
文献購入ページに移動 1958年わが国にオートアナライザーが初めて導入され,革命的な自動機器として急速に普及したが,1960年,本機の臨床検査への応用を効率的に行うためオートアナライザー研究会が発足した.これが本研究会の前身である.ルーチンへの適用法,方法の検討,精度の検討などを目的としてきた.その後,ディスクリートの機種の開発がめざましく,オートアナライザー以外の機種がルーチンで使用されはじめた機会に,1965年臨床化学自動分析研究会として再発足した.そして内容もユーザーのみでなく,機械のメーカーや試薬メーカーなども加えて広く自動化の開発,研究,普及を図るのを目的とした.本研究会の発表会は日本臨床病理学会中に併行して行われた.本研究会は化学分析機器についてのみの研究であったが,その後化学分析以外の自動機器や方法が開発・普及してきたのでこれらをも含めることにし,1969年,再度改称して日本臨床検査自動化研究会とし独自の研究会を開催することとし,今年で第6回を迎えた.
さて本年の研究会は,一般演題66題,シンポジゥム演者6人,それに特別講演が行われた.シンポジウムには,"自動分析機器の保守上の諸問題"を取り上げ,分析機器の使い方についていろいろの面から討議された.特別講演では,UCLAのLubran教授がアメリカでの検査自動化の現況について話された.一般演題で目だつのは,まず機器の開発に関する演題の多いことである.なかでも興味あったのは自動遠心分注機の試作と,2波長測光自動機器の開発である.
さて本年の研究会は,一般演題66題,シンポジゥム演者6人,それに特別講演が行われた.シンポジウムには,"自動分析機器の保守上の諸問題"を取り上げ,分析機器の使い方についていろいろの面から討議された.特別講演では,UCLAのLubran教授がアメリカでの検査自動化の現況について話された.一般演題で目だつのは,まず機器の開発に関する演題の多いことである.なかでも興味あったのは自動遠心分注機の試作と,2波長測光自動機器の開発である.
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