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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻10号

1974年10月発行

文献概要

技術講座 生理

シグナルとノイズ・7

著者: 石山陽事1 村崎義紀2 根岸勇2

所属機関: 1虎の門病院臨床生理 2慈恵医大病院中検

ページ範囲:P.57 - P.59

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《サンプル1》
 1.解答
 村崎 まずざっと見て,ちょうど記録の中央部で前頭部に非常にとがった一見スパイク状の波が2,3回と,それに続いてδ帯域のゆっくりした波が出ています.それから中心部のところにやはりがとがった波が,位相は逆転しているんですが,前頭部の波とだいたい時間的には一致した状態で出現している.これが大きく目につくところじゃないかと思います.
 これがはたしてなんによるものか,雑音とは思うんですが,スパイク状の波形がくずれているというのがちょっと気になるんですね.それから前頭部と中心部で位相が違うというのがやはり気になります.それから徐波みたいなゆっくりした波が,前側頭部でちょっとですが位相の逆転が起こっているんですね.眼球の水平運動を単極誘導でやらせますと,前側頭部で非常にクリアーに位相が逆転する場合がありますので,そういう点から眼球運動も少しは含まれているのではないかと思うんです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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