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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻10号

1974年10月発行

文献概要

技術講座 生化学

検体の保存

著者: 野本昭三1

所属機関: 1信大病院中検

ページ範囲:P.60 - P.61

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 検査は診療のためにあるから,検体が長く放置されることは通常ないが,短時間に変化を受けやすいものとか,現実の条件で保存しなければならない場合は珍しくない.保存の知識は次のような時,特にたいせつである.
 (1)目的成分がきわめて不安定で採取後そのままでは刻々変化が進むもの,(2)血清または血漿中の含量を目的とする場合で,血球の影響(血球内外の移行)によって変化するもの,(3)一定時間,試料を蓄積して検体とするもの,(4)特殊な検査で,そのつど測定することが困難なため,検体をある程度まとめて測定することが必要になる場合,または外部に検査を依頼する場合,(5)特殊な症例で,のちに広範な検討が必要と考えられる場合,(6)精度管理用試料として一定期間安定に保たなければならない場合,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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