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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻12号

1974年12月発行

文献概要

基礎から応用へ

エネルギーと生体

著者: 三上智久1

所属機関: 1北大応用電気研究所

ページ範囲:P.20 - P.23

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 検査室では多くの電子機器が働き,振盪器や遠心器が音をたて,オートアナライザーが活躍している.これらの臨床検査機器は電力が供給されて初めてそれぞれの機能が発揮されてくる.一方われわれが生命を維持し,仕事をしていくために食物は欠かすことができないし,船舶や航空機が動くために燃料を必要とする.これらの事例をエネルギーの面から捕えると,共通した法則性が現れてくる.エネルギーはいろいろな形態をとっていて,互いに変換が行われている.たとえば,太陽からの輻射エネルギーで水が蒸発し,やがて降る雨はダムに貯水され,水力発電された電力によって電車が走り,電灯が輝き,臨床検査機器が働くのである.これら個々の物理現象を説明することは容易であるが,全体を通していろいろな形に変換していくエネルギーの流れをみることができる.
 今回はエネルギーの立場から現象をながめ,エネルギーとはいったいどのようなものであるか,どのような法測をもっているかなどについて整理し,考えてみることにしよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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