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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻12号

1974年12月発行

文献概要

医学の進歩をになった人々

セオボールド・スミス・3

著者: 飯田広夫1

所属機関: 1北大・細菌学

ページ範囲:P.50 - P.52

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結核菌の研究
 スミスはワシントンの畜産局時代,豚コレラやテキサス熱の研究を進める一方,結核菌についての研究をも進めていた.1894年,彼は少し前に報告されたツベルクリン反応をウシに試みた.60頭のウシに対して行われたこの反応と,その後の綿密な臨床的,病理学的,細菌学的な検索とは,178ページにわたる報告となって現れた.1906年の報告では,ツベルクリン陽性の350頭のウシについての剖検所見が述べられているが,その中で彼は,乳牛のいかに多くが結核にかかっているかを知って驚いたと率直に述べている.
 次いで結核菌の由来による毒力の差異に関する研究が始められる.スミスが結核牛から分離した結核菌は,結核患者から分離された結核菌よりも,ウシはもちろん,家兎に対してもより強い病原性を示すことを彼は発見する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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