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文献概要
技術講座 細菌
痰の培養検査
著者: 小栗豊子1
所属機関: 1順大病院中検
ページ範囲:P.66 - P.67
文献購入ページに移動 痰の培養検査の目的は下気道(気管,気管支,肺胞組織)感染の原因菌を見つけ出すことにある.下気道分泌物は経気管吸引による採取や,喉頭部の気管穿刺による採取など,上気道の常在菌の混入を避けて採取された材料を用いる場合と,口腔を経て喀出された喀痰を用いる場合がある.前者では病巣部分の菌叢をほぼ反映するものと考えられ,検出菌の診断的価値は高いので,増菌培地や嫌気培養を併用するなど詳細な検査法が必要であるが,後者では喉頭,咽頭,鼻腔,口腔の常在菌の混入が避けがたいので通常は分離平板培地を用いた好気培養のみが行われている(図1).
日常検査では材料採取の際患者への苦痛を与えなくてすむ喀出痰が検査に供されることが多い.そこで検査担当者は混入する常在菌ならびに病原菌としての検出頻度の高いものを常に念頭におき検査しなければならない(表1,2).
日常検査では材料採取の際患者への苦痛を与えなくてすむ喀出痰が検査に供されることが多い.そこで検査担当者は混入する常在菌ならびに病原菌としての検出頻度の高いものを常に念頭におき検査しなければならない(表1,2).
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