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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻3号

1974年03月発行

文献概要

病気のはなし

膵臓の病気

著者: 内藤聖二1

所属機関: 1順大・内科

ページ範囲:P.16 - P.19

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 最近,膵に関係のある検査項目が中検施設や,医学検査機関に依頼されることが目だって増加していると思います.血清・尿アミラーゼ測定の要望が増加し,しかも従来用いられてきたウォールゲムート法に代わってキャラウェイ法,スミスルー法などが要求され,近ごろでは簡便で再現性のよいブルースターチ法が用いられてきています.腹部疾患の場合にはアミラーゼ測定がルーチン検査になっているのです.
 それでは膵の病気が実際に増加しているのでしょうか.それは従来から膵の病気はかなりあったのですが,最近特に注目されてきたからです.また慢性膵炎も膵癌も実質的に増加しているからです.医師が膵の病気に関心をもって診療するようになってきたからでしょう.この10年間に胃の病気の診断法が進歩して,X線検査,内視鏡検査,ガストリンの測定などにより90%以上の確診率をあげることができます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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