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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻3号

1974年03月発行

文献概要

技術講座 細菌

臨床細菌検査法の概略

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.64 - P.65

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 臨床細菌検査は感染症患者の材料より病原菌を分離・同定し,かつ薬剤感受性試験により適切な化学療法を行なうための情報を,できるだけ早く依頼医師に提供することにある.臨床細菌検査法は今までに述べてきたひとつひとつの基本操作を土台としており,その概略は図に示した.臨床細菌検査は現在はほとんどの検査室において検査材料別検査法が採用されており,病原体別検査法は真菌,結核菌などの一部のものを除いては姿を消す傾向にある.病原体別検査法(赤痢菌検査法,ブドウ球菌検査法など)が検査材料別検査法(尿の検査法,糞便の検査法など)に移り変わってきた原因は,化学療法剤の出現をはじめ医療の発達により,弱毒菌感染症が増加し,病原菌,非病原菌の区別が困難となったことや,一方中央検査室制度が普及し,検査側と依頼者側とにはっきりと分離されてきたのが主なものであろう.
 以下図に従い臨床細菌検査法の概略について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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