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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻4号

1974年04月発行

文献概要

基礎から応用へ

インドフェノール反応—特にBerthelot反応について

著者: 渡辺富久子1

所属機関: 1神戸女子薬大・臨床生化学

ページ範囲:P.28 - P.31

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 周知のようにアンモニアはアミノ酸の代謝産物として常に体内で生産されているが,中枢神経に対し強い毒性を持っているので,血中には痕跡程度以上にならないように,肝臓において種々の重要な窒素化合物の合成にすみやかに利用され,残りのものは尿素に合成されて体外に排泄されてゆく.したがって重症肝障害では血中アンモニアの増量が起こる.尿素は腎臓から排泄されるので腎機能に障害が起こり排泄が低下すると高窒素血症となり尿毒症を引き起こす.このようにアンモニア,尿素の測定は肝疾患,腎疾患の臨床診断上重要な意義を持っており,その測定には古来いろいろな方法が行われてきた.その1つのインドフェノール生成反応,特にBerthelot反応を用いる方法は感度が高く微量の試料で測定ができ,血清に直接応用が可能で呈色安定などの特徴があり,最近あらためてその価値が見直されてきているようである.今回はこのBerthelot反応について考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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