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基礎から応用へ
周波数解析
著者: 三上智久1
所属機関: 1北大応用電気研究所
ページ範囲:P.20 - P.23
文献購入ページに移動 心電図や脳波などは,記録された波形から生体情報を得ようとするものである.そのため,記録された波形が原波形と全く等しいものであるかどうかを見きわめるのは重要なことで,検査技師に課せられたたいせつな役割である.波形が正しく記録されていることを確認するためには,生体の電位変動なり物理量変化なりを導き出してペン画きさせるまでの,トランスデューサーを含めた計測システム全体にわたっての周波数特性と,原波形のもつ周波数範囲を知ることが必要である.また原波形にアーティファクトと呼ばれる雑音が混入してくる時,雑音の周波数範囲が原波形のそれと明らかに分かれているならば,雑音を取り除いて原波形を忠実に記録することも可能となる.
ここで周波数特性とか周波数範囲といったことばが出てきたが,これらについては大よそ見当はつくものの,どうもはっきりとはわからないというのが大半ではないだろうか.そこで今回は,時間的に変化する現象を,記録したり処理したりする場合に必要な基礎知識のひとつともいえる周波数解析について述べることにする.
ここで周波数特性とか周波数範囲といったことばが出てきたが,これらについては大よそ見当はつくものの,どうもはっきりとはわからないというのが大半ではないだろうか.そこで今回は,時間的に変化する現象を,記録したり処理したりする場合に必要な基礎知識のひとつともいえる周波数解析について述べることにする.
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