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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻5号

1974年05月発行

文献概要

技術講座 血清

Rh式血液型判定法

著者: 藤原ムチ1

所属機関: 1東京女医大輸血部

ページ範囲:P.64 - P.65

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 Rh式血液型は抗Rh血清と血球との凝集反応により決定される血液型で,これは1940年にLandsteiner & WienerによりD因子が発見されたことが端緒となって,現在まで5種類の抗Rh抗体が見いだされている.この5種類の抗血清によりRh因子はDEeCcの5つあることが現在までわかっている.dに関してはいまだに抗d抗体が見つかっていないのでd因子が予想されてはいるが確定してはいない.現在Rh陽性,Rh陰性という場合はD因子陽性,D因子陰性のことであり,Rh0(D)ということはD因子を持っているということの表現である.他の因子も表に従って表現される.Rh式血液型は被検血球がRh因子を持っているかいないかで表現されるので,たとえばcde/cdeとはD,E,Cの3つの因子がすべて陰性であることを表しており,また(cDe/cde)はEとC因子が陰性であることを表している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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