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技術講座 病理
検体の処理法・2—脳,神経
著者: 清水一男1
所属機関: 1国立東京第一病院研究検査科
ページ範囲:P.68 - P.69
文献購入ページに移動 中枢神経系(脳,脊髄)の組織検査材料には,(1)手術材料,(2)試験切除材料,(3)剖検材料などがあるが,(1),(2)は主に専門病院,大病院で行われている.今回は主に剖検材料について記述する.
脳,脊髄の摘出は原則として執刀医によって行われる.脳は非常に軟らかな臓器であり,特に広汎な軟化巣,出血,腫瘍などの病変があると扱いにくく,またこわれやすくなっている.剖検時には脳の肉眼的観察だけでなく,脳脊髄液の性状,流出の多少,脳硬膜の剥離など,周囲との状況を観察しつつ行われる.そのために脳摘出には執刀医と介補者(技師)の2人がかりで安全に行われる.
脳,脊髄の摘出は原則として執刀医によって行われる.脳は非常に軟らかな臓器であり,特に広汎な軟化巣,出血,腫瘍などの病変があると扱いにくく,またこわれやすくなっている.剖検時には脳の肉眼的観察だけでなく,脳脊髄液の性状,流出の多少,脳硬膜の剥離など,周囲との状況を観察しつつ行われる.そのために脳摘出には執刀医と介補者(技師)の2人がかりで安全に行われる.
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