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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻7号

1974年07月発行

文献概要

技術講座 一般

喀痰の基礎知識

著者: 針生昌子1

所属機関: 1河北病院中検

ページ範囲:P.70 - P.71

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 肺は毛細管の塊のようなものであり,ここでO2,CO2ガス交換が行われる.全身に送り出される血液は,必ずこの関所を通過したものであり,癌の血行性転移や,細菌の血行性移行もここに来てひっかかる率が多い.
 一方,吸気は鼻腔,咽頭,喉頭,気管,気管支を通って肺に達するが,この中に含まれる異常物質は,気管,気管支粘膜の粘液で包み込まれ,痰として喀出される.また,肺内に起こった炎症産物も,気管支,気管を通じて排出される.このように,痰は気道〜肺に起こったいろいろな変化に対する情報を私たちにもたらしてくれるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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