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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻8号

1974年08月発行

文献概要

基礎から応用へ

溶液の分離・1

著者: 三上智久1

所属機関: 1北大応用電気研究所

ページ範囲:P.20 - P.23

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 いろいろな成分の混合物から,おのおのの成分を単離することは,日常の臨床検査においては第一歩ともいうべき基本的な事柄に属するものである.分離とは非常に広い範囲を含んでおり,卵などを大きさに従って選別することも分離であれば,ペーパークロマトグラフで分配が起こり各成分に分けられるのも分離である.しかし,ここでは主として物理的な法則に従って混合溶液を分離させる遠心分離法,蒸留法,向流分配法の3つについてその原理から述べていくことにする.
 遠心分離法は遠心力を利用して比重に差のあるものを分離しようとする方法であり,血液から酵素,ウイルス関係まで広く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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