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技術講座 一般
PSP排泄試験と濃縮試験
著者: 真重文子1
所属機関: 1東大病院中検
ページ範囲:P.70 - P.71
文献購入ページに移動PSP排泄試験
phenolsulfonphthalein(phenol red,PSP)排泄試験は,1910年RowntreeおよびGeraghty1)により,初めて腎機能検査に導入された.以来毒性が低く検査が簡単で,15分排泄値が腎血漿流量(RPF)値と高い相関を示すことから,現在最も広く行われている腎機能検査のひとつである.
PSPを静注すると,その多くは血漿アルブミンとゆるく結合し,ほとんどが腎よりすみやかに排泄される.2〜3%は胆汁中に排泄されたのち,腸管から再吸収される2).尿中に排泄されたPSP量の94%は近位尿細管から分泌され,6%程度が糸球体から濾過される.
phenolsulfonphthalein(phenol red,PSP)排泄試験は,1910年RowntreeおよびGeraghty1)により,初めて腎機能検査に導入された.以来毒性が低く検査が簡単で,15分排泄値が腎血漿流量(RPF)値と高い相関を示すことから,現在最も広く行われている腎機能検査のひとつである.
PSPを静注すると,その多くは血漿アルブミンとゆるく結合し,ほとんどが腎よりすみやかに排泄される.2〜3%は胆汁中に排泄されたのち,腸管から再吸収される2).尿中に排泄されたPSP量の94%は近位尿細管から分泌され,6%程度が糸球体から濾過される.
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