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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻9号

1974年09月発行

文献概要

病人と病気と病院

病院建築と検査室

著者: 大場則夫1

所属機関: 1共同建築設計事務所

ページ範囲:P.12 - P.15

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中央化とその問題点
 病院の検査室がいわゆる中央化されて,中央検査部などと呼ばれることは,今日の病院ではごくあたり前のことになったが,筆者らが戦後病院建築の設計を始めたころは,この中央化にはかなり抵抗も多かったものである.今にして思えば,中央化によって,多数の専門技師も育ち,設備・装置の充実も実現され,検査業務の質と能率が飛躍的に向上したことはだれしも疑わないところであろう.そういう意味で,検査室の中央化は歴史の必然でもあり,他の部門の中央化と相まって,近代病院の機能的な構成要素となった.
 しかしながら,病院を利用する患者の立場からすると,すべてが歓迎すべき事態であろうか?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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