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文献詳細

雑誌文献

検査と技術2巻9号

1974年09月発行

文献概要

技術講座 生化学

除タンパク法の種類と特色

著者: 野本昭三1

所属機関: 1信大病院中検

ページ範囲:P.60 - P.61

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 臨床化学分析の中で用いられている定性,定量分析の中にはタンパク質の存在を好まないものが多く,そのため除タンパク操作が不可欠となっている分析法が多い.
 除タンパクには一般にタンパクを凝固させる試薬を試料に添加して濾別または遠心分離する方法がとられている.したがってタンパク凝固能を持った試薬であればなんでも使えるように思われがちであるがそれだけでは不十分で,濾別または遠心分離した液の中に目的物質がそこなわれることなく完全に溶存していることと,次に行われる検出過程(呈色,酵素反応など)に妨害を与えないものであることが必要条件となっている.妨害の具体的な例としては,pH,酵素阻害,呈色阻害などである.そのため種々ある除タンパク法の中から目的に応じて適宜選択して用いることが必要になっている.以下種々除タンパク法を目的別にあげてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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