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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻1号

1992年01月発行

文献概要

病気のはなし

動脈硬化

著者: 藤井潤1

所属機関: 1朝日生命成人病研究所

ページ範囲:P.6 - P.11

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サマリー
 動脈硬化(粥状硬化)は,動脈内膜に脂質が侵入してアテローム(粥状腫)を形成し,やがてカルシウムが沈着する病変である.その結果,大動脈では拡張,アテロームの潰瘍化,分枝部狭窄が起こる.アテロームの内容が流出し,末梢臓器にアテローム塞栓を起こすことがある.脳動脈,冠動脈,腎動脈,下肢動脈などでは内腔の狭窄,閉塞をきたし,臓器の虚血,梗塞(壊死)を招く.疫学調査によると,動脈硬化性疾患に罹患する危険を増加させる因子として高血圧,高コレステロール血症,喫煙などが挙げられ,これらは危険因子と呼ばれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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