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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻1号

1992年01月発行

文献概要

検査ファイル

クリプトスポリジウム

著者: 井関基弘1

所属機関: 1大阪市立大学医学部医動物学教室

ページ範囲:P.77 - P.77

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 クリプトスポリジウム(Cryptosporodium)はトキソプラズマやイソスポーラと近縁で,胞子虫類の中のコクシジウム類に属する消化管寄生原虫である.
 哺乳類では主として腸管に寄生する小型種Cryptosporidium parvumと,胃腺に寄生する大型種Cruptosporidium murisとの2種があり,ヒトがC. Parvumに感染すると激しい下痢を起こす.小児下痢症,旅行者下痢症の一因であり,また,エイズや先天性免疫不全患者,免疫抑制療法を受けている患者などが感染すると下痢は長期間持続し,輸液などの対症療法を受けても衰弱して死に至ることもまれではない.特に,エイズの日和見感染症として重要であるが,まだ有効な治療薬,治療法はみつかっていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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