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技術講座 血清
ブロメラインの使いかたと問題点
著者: 小笠原健一1 松田利夫1
所属機関: 1東京都赤十字血液センター研究部
ページ範囲:P.783 - P.789
文献購入ページに移動サマリー
不規則抗体の検出法として生理食塩液法,ブロメライン法(酵素法),クームス法などがある.ブロメライン法は操作が簡単で,日本人に多いRh系の抗E抗体をよく検出することなどから,緊急度の高い検査に用いられている.しかしブロメラインの品質管理を十分に行わなければ,抗体検出感度や再現性の良い結果が得られず,時には不規則抗体を見落とす危険性もある.
本稿では,ブロメラインの品質管理法として蛋白質分解活性を指標とした至適濃度の決定法を中心に紹介し,一段法と二段法の相違点や非特異凝集反応などについて述べた.
不規則抗体の検出法として生理食塩液法,ブロメライン法(酵素法),クームス法などがある.ブロメライン法は操作が簡単で,日本人に多いRh系の抗E抗体をよく検出することなどから,緊急度の高い検査に用いられている.しかしブロメラインの品質管理を十分に行わなければ,抗体検出感度や再現性の良い結果が得られず,時には不規則抗体を見落とす危険性もある.
本稿では,ブロメラインの品質管理法として蛋白質分解活性を指標とした至適濃度の決定法を中心に紹介し,一段法と二段法の相違点や非特異凝集反応などについて述べた.
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