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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻10号

1992年09月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

蛍光in situハイブリダイゼーション法とその応用

著者: 稲澤譲治1 有山武志1 阿部達生1

所属機関: 1京都府立医科大学衛生学教室

ページ範囲:P.815 - P.822

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はじめに
 染色体in situハイブリダイゼーション(ISH)法は,クローン化されたDNA断片を染色体DNAとハイブリダイズし,雑種形成部をシグナルとして染色体の形態とともに顕微鏡下で検出する手法である.ISHの導入は,染色体解析に分子レベルの裏づけを持たせたものといえ,ゲノム解析の中でも重要な手法となっている.特にプローブをビオチンなどの非RI化合物で標識し,シグナルを蛍光物質で検出するfluorescent insituハイブリダイゼーション(FISH)法が開発されたことで,染色体マッピングのみならず,染色体ペインティングや間期核でのクロマチン構造の解析にも利用されつつある1)
 本稿では,実際にわれわれが行っているFISH法の実際の手順を解説し,染色体ペインティングをはじめ,いくつかの応用例を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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