icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻10号

1992年09月発行

文献概要

検査ファイル

免疫抑制遺伝子(Is遺伝子)

著者: 西村泰治1

所属機関: 1熊本大学大学院医学研究科免疫識別学部門

ページ範囲:P.833 - P.833

文献購入ページに移動
 特定の抗原に対する免疫低応答性を,免疫抑制性(サプレッサー)T細胞の誘導を介して,優性形質として支配する遺伝子である.
 AraneoとKappら1)は,アミノ酸ポリマーをある系統のマウスに免疫した後に,メチル化ウシ血清アルブミンなどのキャリア蛋白と結合させたアミノ酸ポリマーで免疫しても,後者に対する免疫応答が観察されないことを報告した.このようなマウスでは,アミノ酸ポリマーに特異的な免疫応答を抑制するCD8抑制性T細胞が検出される.このIs遺伝子はマウスのMHCクラスII領域にマップされており,免疫抑制を単純優性形質として発現し,抑制性T細胞は抗原および自己のMHC分子を識別する能力があると報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら