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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻11号

1992年10月発行

文献概要

検査ファイル

キャピラリー電気泳動法

著者: 今井利夫1

所属機関: 1東邦大学理学部生理化学教室

ページ範囲:P.930 - P.930

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はじめに
 従来より電気泳動法は各種生体成分の分離分析法の1つとして広範に利用されてきた.キャピラリー電気泳動法(CE)は細いチューブ内に試料を導入し,両端に電圧を印加して分析を行う方法の総称で,無担体方式と担体(ゲルなど)方式とに分けられる.また,分離モードによりゾーン電気泳動,等速電気泳動,等電点電気泳動,ゲル電気泳動および動電クロマトグラフィー(electrokinetic chromatography;EKC)に分類されている.これらのうち一般には自由溶液中でのゾーン電気泳動法を意味することが多くcapillary zoneelectrophoresis(CZE)と称される.本法の特徴は極微量の試料で直接オンカラム検出により短時間に,かつ,高分解能のデータが得られるところにある(表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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