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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻11号

1992年10月発行

文献概要

検査ファイル

妊娠反応用検査薬

著者: 佐藤和文1

所属機関: 1聖隷浜松病院検査部

ページ範囲:P.932 - P.932

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 妊娠とは,婦人の子宮内膜へ卵管内で受精し発育した胚(受精卵)が着床し,絨毛が発育したものをいう.排卵後の子宮内膜は,腺上皮細胞が増加し内膜が肥厚して着床しやすい状態となっており,胚は着床すると絨毛が発達してやがて胎盤を形成する.この絨毛細胞からヒト絨毛性ゴナドトロピン(human chorionicgonadotropin;HCG)が分泌される.HCGは腎臓を通過しやすく血中も尿中もほぼ同じ濃度であり,検体採取の簡単な尿を検体とすることが多い.HCGは妊娠以外の正常人では通常検出されないホルモンなのでこれを検出することにより,妊娠を推定することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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