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コンタクトレンズ保存液の細菌汚染
著者: 宮尾益也1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.934 - P.935
文献購入ページに移動 コンタクトレンズ(CL)は結膜嚢内の常在細菌,涙液,手指の汚れ,空気中のほこり,化粧品など化学的・細菌的に汚染された環境下で使用されるが,直接角膜に接着するため,できる限り無菌的に保存しなくてはならない.
しかし,CLの保存液は眼に刺激性の少ないことが要求され,その殺菌作用は一般的に弱い.特にブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌は広く自然環境下に存在し,低栄養性のため蒸留水,精製水において増殖が可能であり1),保存液にも多数検出されることが知られている2,3).また,最近ではAcanthamoeba4),Naegleria5)などアメーバが問題となっている.これらは細菌を餌として,生活環境が悪くなると嚢子に変化し抵抗力を増強する.
しかし,CLの保存液は眼に刺激性の少ないことが要求され,その殺菌作用は一般的に弱い.特にブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌は広く自然環境下に存在し,低栄養性のため蒸留水,精製水において増殖が可能であり1),保存液にも多数検出されることが知られている2,3).また,最近ではAcanthamoeba4),Naegleria5)などアメーバが問題となっている.これらは細菌を餌として,生活環境が悪くなると嚢子に変化し抵抗力を増強する.
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