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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻11号

1992年10月発行

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トピックス

コンタクトレンズ保存液の細菌汚染

著者: 宮尾益也1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.934 - P.935

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 コンタクトレンズ(CL)は結膜嚢内の常在細菌,涙液,手指の汚れ,空気中のほこり,化粧品など化学的・細菌的に汚染された環境下で使用されるが,直接角膜に接着するため,できる限り無菌的に保存しなくてはならない.
 しかし,CLの保存液は眼に刺激性の少ないことが要求され,その殺菌作用は一般的に弱い.特にブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌は広く自然環境下に存在し,低栄養性のため蒸留水,精製水において増殖が可能であり1),保存液にも多数検出されることが知られている2,3).また,最近ではAcanthamoeba4),Naegleria5)などアメーバが問題となっている.これらは細菌を餌として,生活環境が悪くなると嚢子に変化し抵抗力を増強する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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