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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻12号

1992年11月発行

検査法の基礎

病理組織における画像解析

著者: 高橋徹1 手塚文明1

所属機関: 1東北大学抗酸菌病研究所病理学研究部門

ページ範囲:P.973 - P.979

文献概要

サマリー
 病理組織像・細胞像の自動診断はいまだに実現にほど遠いが,その理由について考えたい.形態診を自動化するにも,組織や細胞の形を数量化して解析を加えるにも,まず顕微鏡像をディジタル化してコンピュータに入力し,次に入力した画像から必要な対象,例えば細胞の核なら核だけを二値化画像の形で取り出して,輪郭を定義するというステップを踏む.しかし,顕微鏡像から必要な対象だけを取り出すことは現在の画像処理技術では困難であり,この点が未解決であるために形態診断の自動化が実現しないのである.しかしそれでは形態学の研究にコンピュータは無用かというとそうではない.自動診断とは別の面でコンピュータを利用できる面はいろいろあるのであって,そのような利用法について解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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