icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻12号

1992年11月発行

今月の表紙

軟骨肉腫

著者: 諸(前川)傑1 町並陸生1

所属機関: 1東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.979 - P.979

文献概要

 軟骨肉腫は骨肉腫に次いで多い骨原発の悪性腫瘍であり,骨肉腫に比して,その悪性度は低い.組織学的にも細胞密度が他の肉腫に比して低い.30歳以上の成人の骨盤に好発する.組織学的には,軟骨細胞の密度の増加,核の腫大,二核の細胞などがみられる.左上の図は骨端軟骨の正常な軟骨細胞で,右上の図では画像解析装置により,核面積を測定するため,核が緑色に変換されている.その核はpyknoticで,核面積の平均値は10.127μm2であった.左下の図はmyxoidな軟骨肉腫で,細胞密度はやや高く,核は腫大し,核内構造がよくわかる.二核の細胞もみられる.画像解析装置を用いて核面積を求めるため,右下の図では核が緑色に変換されている.その核面積の平均値は24.015μm2であった.軟骨肉腫の核面積の平均値は正常な軟骨細胞のそれに比し約2倍の大きさであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら