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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻12号

1992年11月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

プロトロンビン時間の求めかた(APTTを含む)

著者: 島津千里1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1007 - P.1013

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はじめに
 プロトロンビン時間(prothrombin time:PT)は外因系凝固因子の減少やこれらの阻止因子の存在により延長し,これらを総合的に検索する検査である.止血機能のスクリーニング検査あるいは肝疾患での凝固因子合成能や,クマリン系経口抗凝血薬療法時のビタミンK依存性凝固因子の減少の指標としてモニタリングに用いられる.
 活性化部分トロンボプラスチン時間(active partialthromboplastin time;APTT)は内因系凝固因子のスクリーニング,特に第VIII,IX因子の欠乏や減少で延長し血友病の検査法に用いられる.ヘパリン療法のモニターとして,また近年リン脂質依存性の凝固機構の阻害物質として注目されているループスアンチコアグラントなど,抗リン脂質抗体の検出にも用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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