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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻12号

1992年11月発行

文献概要

検査ファイル

パームスタンプの培地

著者: 福島みゆき12 奥住捷子12

所属機関: 1東京大学医学部附属病院院内感染対策部 2東京大学医学部附属病院院内感染検査部

ページ範囲:P.1026 - P.1026

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[1]パームスタンプ培地のプロフィール
 パームスタンプの培地は図のような手の形をした培地である.縦20cm×横17cmの透明なプラスチックの容器に左右区別なしの手の形をした凹み部分に培地が入っている.手の掌や手背の細菌の付着状況を知るため使用され,多くは普通寒天培地や消毒薬の中和剤が入っているSCDLP(soybean-casein-digest agerwith lecithin polysorbate 80)が充填されている.マンニット食塩寒天培地,デスオキシコレート寒天培地やサブロー寒天培地もある.使用目的により培地を選ぶ.検査したい手掌や手背をしっかりと培地表面に接触させ,乾燥を防いで2日間培養する.発育した集落数を測定したり,同定したりする.MRSAの院内感染の危険が示唆され,感染防止には手洗いの重要性を啓蒙するために視覚に訴えることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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