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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻13号

1992年12月発行

文献概要

病気のはなし

ベーチェット病

著者: 田川義継1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1048 - P.1052

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サマリー
 ベーチェット病は,口腔内アフタ,眼症状,外陰部潰瘍,皮膚症状を主徴とし,ほかに関節症状,神経症状,消化器症状などの症状を示す全身性の炎症性疾患である.炎症の特徴は,発症部位に強い多核白血球の浸潤を伴う血管炎が細静脈を中心にみられ,しかもその炎症が再発性で繰り返し起こることである.本病の眼症状は,特に重篤な場合が多く,失明に至る症例も少なくない.原因は不明であるが,現在レンサ球菌の役割が注目されている.治療法として,コルヒチン内服,ステロイド剤の局所投与などが行われる.難治例にはシクロスポリン投与が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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