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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻13号

1992年12月発行

検査法の基礎

間接血球凝集反応の基礎—PHA(R-PHA)の反応機序

著者: 岩田進1

所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.1053 - P.1058

文献概要

サマリー
 PHAを検査室に導入したのはTPHAに応用されたのが最初で,簡便なうえ,特異度,鋭敏度ともに優れた方法として高く評価され,現在でも多くの施設で利用されている.
 R-PHAはHBs抗体検査に利用されたのが初めてで,それまで輸血用血液すべてにHB検査を行うことは至難であったが,この方法の開発により能率と感度は飛躍的に向上した.
 PHA,R-PHAともに最近では人工担体の開発進歩により固定動物赤血球の利用は少なくなりつつあるが,トレイ表面の静電荷電と粒子の持つ電荷を利用して特徴的な反応パターンを形成させ,肉眼判定で半定量ができることは,担体が人工的なものでも同じで,その基礎理論を理解しておくことは必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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